『金玉ねじぶくさ』巻七の二「蛙も蛇を取る事」の続きですヾ(๑╹◡╹)ノ" 霞亭文庫書誌詳細 ※この記事では霞亭文庫の画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 然《しか》るに、何時《いつ》ぞの頃より、虵《へび》多く死して、池《いけ》の邊《ほとり》に骸《から》数多《あまた》蟠《ワだかま)れり。 何に取らるゝ躰《てい》にも見へねば、不思議の事に思ひしに、或《あ》る夕暮れ、何処《いずく》とも無く三足なる蛙《かわづ》一疋《いつぴき》飛び来て、水の汀《みぎわ》なる薄《すゝき》の影《かげ》にて頻《しき》りに鳴《な》く。 其《そ》の聲《こえ》を聞いて、築山《つきやま》の岩《いわ》の狭間《はざま》より、大きなる虵 一疋《いつぴき》這《は》い出て、此《こ》の蛙を取らんとす。 蛙《かへる》は鳴《な》くに正根《しやうね》を入れて後《うし》ろへ虵《へび》の臨《のぞ》む事を知らず。 上《うへ》なる亭《ちん》より是