募集や採用のときの年齢制限を原則禁じる改正雇用対策法が2007年10月1日から施行される。中高年や30歳以上の「年長フリーター」の雇用機会が増えることが期待されている。一方で制限には例外規定もあり、どこまで「中高年層」の「厳しい現実」が変化するのか。 年齢尋ねても即違法になる訳ではない 改正法は07年6月に成立した。これまで努力義務だった年齢制限を原則禁止したのが大きな特徴だ。違反した場合の罰則はないものの、行政の指導や勧告に従わない場合は、ハローワークや職業紹介業者に求人掲載を拒否される場合がある。厚生労働省によると、適用されるのは10月1日以降の求人申し込みからだ。9月末以前に掲載を申し込んだ求人は、そのまま掲載されることになり、利用者から「おかしい」と指摘があればその都度修正を指導していく。10月1日から一斉に年齢制限が消えるという訳ではなさそうだ。 ただ、年齢制限の「原則禁止」には