大相撲夏場所千秋楽(24日)の大関千代大海―関脇把瑠都戦について、日本相撲協会は「両者とも敢闘精神に欠けていた」として当日、師匠を通じ、両力士を注意していた。29日、無気力相撲などを取り締まる監察委員会の友綱委員長(元関脇魁輝)が「取組後に審判部から意見があり、注意した」と話した。 この取組は、千代大海が突っ張って右に回り込むと、把瑠都があっけなく崩れ落ちた。7勝7敗だった千代大海は勝ち越しを決め、大関陥落を免れる大きな一番だった。 協会の規定では「故意による無気力相撲」の場合、理事会で懲罰が決められるが、今回のケースは「故意」ではないとして、理事会には諮られなかった。