麻生太郎首相は25日午前、横浜市内で開かれた日本青年会議所の会合であいさつし、平成21年度補正予算で計上した国立メディア芸術総合センター(仮称)の設置に改めて意欲を示すとともに、場所を東京・秋葉原に移転する構想を示唆したと取れる発言をした。 首相は「若者が持っているコンテンツは、アニメーション、CD、写真、コミックなど数ある。いくらで金を稼ぎ出しているか、わかっていない人が多い。ハリウッドが映画のメッカなら、秋葉原をコンテンツのメッカにすればいい」と訴えた。さらに「そういう援助をわれわれがしようとしたら『国営マンガ喫茶』にすると民主党や新聞は言った。その人たちの想像力はこの程度かと残念に思ったが、ハリウッドがスタートしたときもそうだった」と述べた。 メディア芸術総合センターをめぐっては、文化庁が東京・お台場を候補地に建設する構想を示していたが、117億円の予算に、民主党が「無駄遣い」と批判