NHKの健康情報番組「ためしてガッテン」の実験に参加したエキストラの60代女性が、左手首を骨折して全治6週間のけがをしていたことが7日わかった。NHK広報局は「このような結果を招いたのはNHKの責任。けがをした方に心からおわび申し上げます」としているが、事前の安全確認や事故後の対応に問題はなかったという。 NHKによると、60代のエキストラ4人が3月15日、東京の放送センターのスタジオで、転び方を見せるための実験に加わった。実際の放送には使われず、若者とお年寄りの転び方の違いを明らかにするための手法を探る予備的な実験だったという。 4人の足場の周りには緩衝材を置き、ヘルメットやプロテクターを着用。整形外科医も立ち会い、事前にディレクターが試して問題なかったとしている。ほかの3人にけがはなかった。女性が手首の痛みを訴えた後も、すぐに応急処置などをしたという。