人のガン発生率は人に近い類人猿と比べても動物の中で突出している。 例えば、チンパンジーと人の遺伝子の違いは1%だけで99%は同じだ。にもかかわらず人はチンパンジーの15倍のガンリスクに晒されている。人の死因の30%がガンなのに対しチンパンジーでは2%にすぎない。人と類人猿に比べ他の動物でのガン死は更に更に少ない。 番組では1億5000年前の恐竜ディプロドクスの骨のガンを紹介していたが、恐竜たちのガンは極めて稀な病気だった。 ガンは5億5000年前、多細胞生物の発生と同時に、細胞分裂時のコピーミスで生まれた。 そして人のガンの多発は進化がもたらしたものだ。 人が二足歩行を始めて両手が使えるようになると頭脳は巨大に発達した。同時にそれはガン多発をもたらした。知能が発達した人類は遠方から多くの獲物を持ち帰ることができるようになった。そして、男は狩猟、女は子育ての分業が始まった。その人特有の家族制
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