最近そういう日には積読状態のイーガンを読むようにしている。 朝、濃い目のコーヒーをたっぷり入れ、お供にはアーモンドチョコ。 窓辺にあるお気に入りの椅子に座って読書する。 朝から晩まで読書三昧。 イーガンはなかなかに難しいので時折チョコで糖分を足し、ゆっくりじっくり読み進める。 ふと顔を上げると陽が傾き、読みかけの本をテーブルに置いて席を立つ。 湯気と良い香りを立たせるコーヒーを入れ直し、席に戻る。 読書に耽りながらより日が陰り、夜空が広がり星の姿が目に入る。 読み終えた本を置いて、ベランダに出る。 雲はない。そして満天の星空を眺めながらこうつぶやくのだ。 「さっきまでは、もっと近くで見ていたけどね」