動物病院の数は近年、全国的に増加傾向にある。 一方、ペットの飼育世帯数はここ数年微減が続いていることから、動物病院間での顧客争奪戦は勢いを増し、競争が激化している。また、人気の犬種が大型犬や中型犬から、室内飼いのできる小型犬へシフトしたことも診療単価の減少を招いた。 1病院あたりの平均売上額は減少傾向にあり、勝ち組・負け組といった動物病院の二極化が進みつつある。 難関大の獣医学部を卒業後、獣医師として動物病院に勤務、現在は独立開業したM氏に、ペット医療業界の裏事情を訊いてみた。 繁忙期は手術する時間がとれない 犬や猫などペットを対象にした動物病院は、一般的に、4~6月が1年の中で最も忙しい。その理由は、法令で義務付けられている狂犬病のほか、多くの予防接種がこの時期に集中しているため。4~6月の動物病院の待合室には、連日、予防接種待ちのペットを連れた飼い主であふれ返っている。 「予防接種の忙
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