1991年の雲仙岳噴火による土石流に埋もれた長崎県深江町の民家 土石流(どせきりゅう、英語: debris flow)とは、土石が河川の水と混合して、河川・渓流などを流下する現象のこと[1]。渓流沿いで発生する土砂災害の代表的なものである。山津波・鉄砲水・泥流ともいう[注釈 1]。 山津波という別名は地すべりを指す意味で使われる場合もあり、土石流と地すべり(英:landslide)はしばしば混同される。どちらも大量の土砂が水の作用で動く現象であるが、土石流が渓流の地表水で動かされて生じる現象に対し、地すべりは地下水の作用で土砂が動かされるという点で異なる現象である。 地質学で用いられる斜面変動の分類はD.J.ヴァーンズによる分類が基礎となっている[3]。B.W.ピプキンとD.D.トレントによる斜面変動の分類では、移動速度の非常に速い流動(flow)のうち、岩石の流動を岩なだれ(rock a
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