2大小売りチェーンのセブン&アイ・ホールディングスとイオンの平成26年2月期決算(2013年3月〜2014年2月)は、大きく差がひらきました。セブン&アイはコンビニエンスストア事業の収益が伸び、営業利益が過去最高を更新した一方で、イオンは増収減益となったのです。 同じ小売業ではありますが、2社の間では戦略や収益構造が異なっています。そのため、収益力にも隔たりがあるのです。今回は、財務内容を分析しながら、2社の違いはどこにあるのか、先行きを見極めるポイントは何かを解説します。 過去最高益のセブン&アイ、高収益のコンビニで躍進 セブン&アイの決算は、大幅な増収増益となりました。損益計算書(14ページ)から見ていきましょう。売上高にあたる営業収益は、前期から12.8%増の5兆6318億円。本業の儲けを示す営業利益は、14.9%増の3396億円と過去最高を更新したのです。当期純利益も27.3%増の
![セブン&アイHDとイオンを分析する](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1fbd415b0ceac41f25bd33d56c9859ee2504b456/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fa%2Fc%2F1200w%2Fimg_acf4f0f3a93983644b3f0cf0853767d756846.jpg)