万能細胞「STAP細胞」の論文問題では、理化学研究所のユニットリーダーを務め、論文の筆頭筆者になった小保方晴子氏をめぐる報道が過熱している。そんななか、「小保方さん」がいつの間にか「小保方氏」になっていることに気づいた人もいるのではないか。 ジャーナリストで恵泉女学園女学院教授の武田徹氏もその1人だ。4月12日付の毎日新聞に寄稿し、「キャラ偏重報道」に警鐘を鳴らしながら「さん」から「氏」への変化に注目している。 「さん」と「氏」を使い分ける基準 「たかが敬称」と思われるかもしれない。だが、ここにはメディアの構造問題が内包されている。「さん」から「氏」へどのぐらい変わったのか、記事検索サービスの「日経テレコン」を使って調べてみた。 まずは、小保方氏らがSTAP論文に英科学誌ネイチャーに発表した直後の1月30日から、理研が論文の問題点について中間報告を発表した3月14日までを対象に、朝日、毎日