新しいウェブサイトや革新的なインターネットサービスをデザインするにあたって、壁に投げつけて、くっつくかどうか見てみよう式のやり方が最近増えてきている。デザインを泥と同じように扱うことで、市場に出すまでの時間を短縮でき、いち早くビジネスを拡大できると思っているのだろう。 この議論の根底にあるのは、スピードこそすべて、という考え方だ。もし初期のデザインに弱いところがあっても(すなわち壁にくっつかなかったとしても)、いつでも再デザインして直せると考えるわけだ。 確かに、スピードはとても重要だ。だが、それがすべてではない。顧客の満足こそがすべてなのだ。ユーザビリティのひどいだめなサイトを立ち上げるのは、確実にお金の無駄づかいだ。程度の差こそあれ、すぐに再デザインが必要になるだろうから。 使いにくいサイトを立ち上げると、もっとも良質の顧客との取引をフイにしてしまう。あなたのサービスをぜひ使いたくて、