人の揚げ足をとって失敗を許さない。失敗した人を笑いものにして追い込み、自分のポジショニングを維持する。まるでサル山のサルたちの権力争いのような構造が、そのままの形で社会の中の人間関係の中に降りてきているのです。 これはひどい。どこのインターネッツのお話ですか。けしからん。 ……え? リアルでもそんな感じですって? あ、はい。すみません。 マキタスポーツ*1こと槙田雄司さんの『一億総ツッコミ時代』を読みました。僕は芸人にも詳しくなく、お笑いとはほぼ無縁の人間ですが、この本は楽しんで読むことができました。 首肯できる部分が非常に多く、時に軽妙な言い回しに笑いながら読みました。“一般人のプチ松本人志化”とか、“涙腺プレイ”とか。 日常的にインターネットに触れているウォッチャーの方はもちろん、コンテンツを発信している、ブロガーさんなどにもぜひオススメしたい内容です。 日本社会に蔓延する「ツッコミ」