富士通は2015年10月29日、同年4月~9月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比2.2%増の2兆2412億円、営業利益は同447億円減の124億円の赤字で、増収減益となった。金融向けのSI案件が好調だったが、ネットワーク機器やPCが伸び悩んだ。国内のネットワーク機器事業や、PCサーバーなどの開発拠点などを再編し、事業構造改革を進める。このほか、PC、携帯電話機器事業を担う2つの新会社を設立する方針も明らかにした。 会見に臨んだ田中達也代表取締役社長は「今後はIoT(Internet of Things)を活用したサービス中心のビジネスモデルに変革する」と話した(写真1)。「テクノロジーソリューション」セグメントに、経営資源を集中させる。拡大するIoT市場に対し、「当社の強みであるSEのノウハウを生かしたい」(田中社長)。 PCや携帯電話などの「ユビキタスソリューション」セグメントを