ベネッセホールディングスの原田泳幸会長兼社長は5月11日、2016年3月期の決算説明会で、6月25日付で退任することを決意した背景を説明。涙をこらえる場面もあった(撮影:都築雅人、以下同) 「大変な事故の中でもご支援いただいたお客様と、社員の方々には、深く感謝しております。ありがとうございました」 ベネッセホールディングスの原田泳幸会長兼社長は、涙をこらえ、言葉を詰まらせながら、退任に至った背景説明を、こう締めくくった。5月11日、ベネッセは原田氏が6月25日付で退任することを発表した。同日開かれた2016年3月期の決算説明会の冒頭、原田氏は2017年3月期を含めて3期連続の減収減益になる見通しとなったことの責任を取り、「経営者としてケジメを付ける」と説明。「ゴールデンウィーク最後の日に退任を決断した。道半ばで退任することになり、断腸の思いだ」と語り、無念さをにじませた。 「個人情報漏洩の