「神様」として扱われるエンジニア 先日、堀江貴文氏と対談したときに[1]、私がMicrosoft本社で働きはじめたときのことについて聞かれたので、「Microsoftでは、ソフトウェアエンジニアは神様のような存在なので、プログラミングに集中できるような環境作りが整っており、とても助かった」と答えた。 神様というのは若干誇張だが、Microsoftのような企業にとってソフトウェアエンジニアは、球団にとっての野球選手のような存在だ。営業やマーケティングがいくら頑張っても、ソフトウェアエンジニアが「価値のあるソフトウェア」を作り続けない限りは、会社の存在価値がなくなってしまうのだ。 Microsoftではソフトウェアエンジニアには個室が与えられていた。集中して働きたいときには、ドアを閉めて外のノイズに煩わされずに仕事ができるようにである。会社は、シアトル郊外のレドモンドという住宅地に作られて