■ 帝国ホテルに「オールド・インペリアル・バー」という名のバーがある。 そこで、昔、スコッチを飲んでいた時期がある。 「永田町」時代の三十歳を過ぎたばかりの頃である。 雪斎は、10代後半の頃、バーが醸し出す「大人の世界」に強い憧れを抱いていた。 だから、『中央公論』に寄せた論壇デビュー作で手にした最初の原稿料は、バーで飲むことに費やした。 そこで判ったことがある。 麻生総理と同じことを言うつもりはないけれども、「オールド・インペリアル・バー」で飲むことは、「思ったほど、高くない」ということである。スコッチの味を覚えるための授業料のつもりならば、一杯1500円くらいのものは、確かに高くはなかったわけである。 杉村大蔵議員が当選直後の頃、「料亭に行きたい」と発言し、周囲をあわてさせたことがある。 昭和後期の「三角大福中」の頃、「日没以降の政治」の舞台は、料亭であった。 政治という世界にまつわる
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