本格ミステリー「ベテラン新人」発掘プロジェクトで説明をする島田荘司さん=東京都文京区の講談社で2011年1月15日、塩入正夫撮影 講談社は、60歳以上限定でミステリー小説の書き手を募る「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」を発足させた。埋もれている団塊世代の才能発掘を目指すもので、同社は「60歳以上に絞った新人賞は初めてではないか」としている。15日に東京都内で開かれた説明会には約250人が詰めかけ、関心の高さを示した。 説明会では、このプロジェクトを発案した推理作家の島田荘司さん(62)が、本格ミステリーとは何かについて解説。「戦後日本の復興は、団塊やその上の世代のコツコツとした物づくりの努力で成し遂げられた。その専門的な能力や経験から、新しいミステリーが生まれる可能性がある。天才が必ずひそんでいる。前線を退き余った時間で、ぜひ傑作を書いてほしい」と励ました。 応募資格は、締