喫煙者が全くいない世界は現実的ではないが、「ハームリダクション」の考え方を取り入れれば、今より「マシ」な世界は作れるかもしれない。しかし、日本の「たばこ増税」の在り方は負担を「増し」て、社会的な害を助長しているだけかもしれない。前編記事『自民党の「たばこ増税」は間違っている... スウェーデンに学ぶ、日本が目指すべき本当の「たばことの付き合い方」』に引き続き紹介する。 【マンガ】カナダ人が「日本のトンカツ」を食べて唖然…震えるほど感動して発した一言 日本のたばこ増税の在り方が社会的に有害である理由は、3つ存在している。 第一の理由は、たばこ全体に対する課税強化という愚策にある。 日本のたばこ税は主に紙巻たばこと加熱式たばこから徴収されている。紙巻たばこの税率は非常に高いことで知られているが、近年では加熱式たばこの増税も繰り返し実施されてきている。 2018年度の税制以降、加熱式たばこは5段