仕事柄、各種商品の粗利に興味がある。新築マンションの販売価格に含まれる粗利はいくらぐらいのものなのか。また、原価の内訳はどうなっているのだろうか。「儲けのからくりが面白いほどわかる本」(今村研司と現代不思議調査班著、河出書房新社)という本に、都内の売価4,000万円のマンションの価格の内訳が出ていたので、これについて考えてみる。 都内の4,000万円のマンションの内訳は、以下の通りだという。まず、土地代が1,200万円、建築費が1,500万円、マンションの事業主へ1,000万円(販売経費を含む)、販売代理業者の手数料が最大240万円(売価の6%)程度、デザイン会社へ30万円(建築費の2%が相場)、が典型的な配分だそうで、合計すると30万円足りないがこれは誤差だ。 マンションの事業主は1,000万円の中から、チラシの作成・配布、モデルルームの運営などの経費を賄わなければならない。これは、だい