さて、先日GIGAZINEに掲載した「エタノールの方がガソリンより環境に悪い?」という記事ですが、掲載直後から「それは違うのではないか?」というツッコミと指摘を山ほどいただきました。確かに、一般的に言われているのは「エタノール燃料は二酸化炭素の排出量も少ないので環境によい」というもの。それに対して真っ向から逆のことを今回の記事は言っている訳なので、「おかしい」という指摘が来るのもやむを得ないのか、それともこの記事自体が間違っているのか? というわけで、一体真実はどうなのか、調べてみました。 まず、ガソリン自体をあの化学式、つまりオクタンのみで表現することは、あまりにも無理があります。ガソリンはいろいろなものの混合物なので、化学式のような純粋なガソリンは存在しません。なのにこの式では窒素化合物も一酸化炭素も何も出ていませんし、不完全燃焼も起こっていません。ただし、現実でもこのオクタンの化学式