国立科学博物館や国立遺伝学研究所、東京大学などからなる研究グループは、縄文人の全ゲノム解読に成功した。 ゲノムとは、遺伝子"gene"と全てを意味する"-ome"を合わせた造語で、DNAに含まれる全ての遺伝情報のことをいう。 ゲノム情報は、体をつくるための設計図のようなものである。 ゲノム解読した情報を元に復元した縄文人女性の顔 同研究グループは、 北海道・礼文島(れぶんとう)の船戸遺跡から出土した、約3800年前の縄文人女性の臼歯(きゅうし)からDNAを抽出、解析した。縄文人は日本列島で約1万6000年前~3000年前まで続いた縄文時代の狩猟民族である。 研究グループはすでに昨年、ゲノム解読した情報を元に女性の顔を復元(上の写真)しているが、今回の解析で更に高精度の情報を得ることができた。 その結果、この女性の年齢は40~50歳代で、身長は140センチ台。目は茶色で、髪の毛は縮れており、