1.発表のポイント: ・暗号鍵を送受信者間で一切やりとりしない超高セキュリティワイヤレス通信技術の開発に成功した。 ・次世代近距離通信におけるデータエンコード標準技術として期待される。 ・強固な暗号化技術としてポスト量子暗号学に寄与することが期待される。 2.発表概要: 東京大学国際ミュオグラフィ連携研究機構は、送受信者間で暗号鍵(注1)のやりとりを一切必要としないしない全く新しいタイプの超高セキュリティワイヤレス通信技術「COSMOCAT」の開発に成功した。宇宙線ミュー粒子(注2)の到着時刻の極めて高い任意性(注3)を用いて送信者は極めて強固な暗号鍵を生成することができ、宇宙線ミュー粒子の飛行速度の普遍性(注4)から受信者は送信者の暗号鍵を高い精度で推定できる。その結果、ワイヤレス通信において極めて高いセキュリティを実現する。 暗号鍵として用いるのは真性乱数(「次に何が来るのか、真にわか