土地総合研究 2017年秋号 27 香川県における線引き廃止とこれからの都市づくり 香川大学大学院地域マネジメント研究科 教授 髙塚 創 たかつか はじめ 1. はじめに 2004 年 5 月、香川県は都市計画区域の再編を行 い、全県的に線引きを行わない唯一の都道府県と なった。線引きとは、都市計画区域を、優先的か つ計画的に市街化を図る市街化区域と、開発を抑 制する市街化調整区域に二分する 「区域区分制度」 のことをさす。本稿ではまず、香川県が線引きを 設定してから廃止に至るまでの経緯を振り返り、 線引きが当該地域においてどのような影響を及ぼ していたかについて簡単なモデル分析を通して整 理する。次に、近年多くの都市が都市政策として 掲げているコンパクトシティの意義を整理し、コ ンパクトシティと線引き制度の関係について議論 する。そのあと、線引き廃止の重要な効果の一つ である地価への影響
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く