要旨 理化学研究所(理研)脳科学総合研究センター脳数理研究チームの大泉匡史基礎科学特別研究員、甘利俊一チームリーダー、モナシュ大学の土谷尚嗣准教授らの国際共同研究チームは、ネットワーク内の「情報の統合」を定量化するための数理的な枠組みを提案しました。 私たちの脳が「意識」を生み出すためには、神経細胞同士が密に情報をやりとりすること、つまり情報の統合が必要であると考えられています。例えば、単純なデジタルカメラと脳の情報処理の違いを考えたとき、デジタルカメラの中の多くのフォトダイオードでは、独立に情報処理を行っているだけで情報のやりとりはなく、情報は統合されていません。すなわち、デジタルカメラ自体は見ているものを意識することはできないと考えられます。一方、脳の中ではそれぞれの神経細胞が処理した情報を、神経細胞同士がシナプス[1]を介してやりとりすることによって情報が統合されるため、私たちは豊か
最先端のIT技術を使った新たな金融サービス「フィンテック」の1つとして、銀行口座やクレジットカードの取り引き情報を一元的に管理する「家計簿アプリ」の利用者が増える中、金融庁は、利用者の保護を図るため、こうしたサービスを提供する事業者について登録制を導入する方針を固めました。 関係者によりますと、金融庁は、この「家計簿アプリ」など最先端のIT技術を使った金融サービスを提供する事業者について、登録制を導入する方針を固めました。具体的には、財務内容が一定の要件を満たしているかや、個人情報の流出を防ぐ体制が十分かを国が確認することによって、利用者の保護を図ります。 金融庁としては、登録制を導入することで、金融分野への参入が増えているIT企業の経営実態を把握し、こうした企業と金融機関の事業面での連携を促す狙いもあります。金融庁は、こうした方針を8日に開かれる有識者会議の作業部会で示すことにしています
「会いたい人に、会いに行く!」第13弾は、日本酒業界に革新をもたらす存在として注目を浴びている新政酒造の佐藤祐輔社長に、電通イベント&スペース・デザイン局の堀雄飛さんが会いました。東京大学文学部を卒業後、編集プロダクションやウェブ新聞社勤務を経て、フリーの編集者やライターとして活動していた佐藤社長は2007年、なぜいきなり実家の新政酒造を継ぎ、いま日本酒業界の何を変えようとしているのか? 自らも日本酒の魅力に取りつかれ、酒めぐり・蔵めぐりがライフワークの堀さんが迫ります。 取材・編集構成:金原亜紀 電通イベント&スペース・デザイン局 社会人になるまで、実家「新政」の日本酒は飲んだことさえなかった 堀:佐藤さんは伝統産業である日本の酒蔵において次々と改革を実行され、「異端児」とも「革命児」とも形容されています。ただ私たちのようなコミュニケーション産業の側から見ると、佐藤さんの行ってきたことと
Newcastle大学の研究者らが、数秒でVISAカードのセキュリティコードを推測できるという研究結果を公表している(Independent、Slashdot、ExtremeTech)。 論文では現行のオンライン支払いシステムにおける問題点として、まず異なるWebサイトにわたってのエラー検出ができないことを指摘している。多くのWebサイトでは決済に10~20回失敗するとそれ以降の決済ができなくなるが、複数のWebサイトを使って不正な決済を試みることで、事実上無制限に決済を試みることができるという。 また、、サイトによって決済の際に検証する情報が異なる点をについても問題としている。多くのサイトではカード番号と有効期限とセキュリティコードを求められることが多いが、決済の際にこれらの情報のうち一部だけしか使わないサイトもあるという。 研究者らはこれらの問題点を使い、数千のサイトを使ってクレジット
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