京都大学吉田キャンパス(京都市左京区)の周囲に並ぶ立て看板(タテカン)の撤去を求め、大学側は1日朝、タテカン一つずつに通告書を貼りつけ始めた。この日、施行されたタテカンを制限する京大の新たな規定に基づく動き。抗議する学生らと激しいもみ合いになり、大学側が貼りつけては学生がはがす応酬が続いた。 通告書は、タテカンがそのままになっている場合、大学が撤去するとの内容。学生たちは「なんで貼るんだ」などと抗議した。 タテカンは、学生運動が盛んになった1960年代から目立ち始め、数や内容の多様さで「京大名物」と言われることもあった。京大は4月、タテカンの設置団体に対し、月内に撤去するよう通告していた。 京都市は2007年から景観に関する規制を強化し、タテカンが擁壁への設置を禁じた市の条例に違反するとして、昨年10月に京大に文書で指導。これを受けて京大は同12月、総長が認めた団体に限り、指定された期間と