大阪府警北堺署が昨年、他人のガソリンカードでガソリンを給油したとして、無関係の男性会社員(42)を窃盗容疑で誤認逮捕し、大阪地検堺支部が窃盗罪で起訴した事件で、府警に別の道交法違反容疑などで逮捕された無職植田勇被告(40)(起訴)が、事件について「私がやった」と関与を認める供述をしていることが、府警への取材でわかった。府警は26日、植田被告を窃盗と詐欺両容疑で追送検した。 府警によると、植田被告は昨年1月、堺市の駐車場で車からガソリンカード2枚を盗んだ後、同市内のガソリンスタンドで、このカードが正規に使えるものと店員に誤信させたうえで、ガソリンを給油した疑い。 府警は同4月、男性を窃盗容疑で逮捕し、その後、同支部が窃盗罪で起訴したが、弁護人の調査で、男性にアリバイがあることが判明。男性は85日間の勾留後、同7月に釈放された。 府警が再捜査したところ、大阪市生野区内で同5月に乗り捨てられてい