【ワシントン=勝田敏彦】不幸な結婚をするぐらいなら、独身のままのほうが健康的――「いかにも」な推定を裏づける論文を、米ブリガムヤング大(ユタ州)のジュリアン・ホルトランスタッド助教らのチームが米行動医学会の専門誌に発表した。 既婚の204人と独身99人に、数十分おきに自動的に血圧を測る装置で24時間測定した後、既婚者には、結婚生活への満足度や、結婚相手との相性も答えてもらった。 結婚生活への満足度が低く、相手との相性も良くない既婚者と、独身者とでは、たとえば昼間の最高血圧は、前者の平均は120で、独身者の平均116より統計的に有意に高かった。 結婚すると、病気になる確率や、死亡率が下がることが知られている。互いの生活習慣に気をつけたり、病気のときに助け合ったりできるためと考えられている。 論文も「結婚には互いを保護する効果がある」とは認めつつ、「結婚の質も重要で、独身が必ずしも不利