ウクライナで起きていること、ロシアで起きていること、SNS上のニュースを追いかけてばかりいる。 沼野充義・沼野恭子編訳『ヌマヌマ』(河出書房新社)から、ミハイル・シーシキンの作品「バックベルトの付いたコート」を読んだ。 母親がウクライナ人、父親がロシア人だったシーシキンは、いまの戦争を両親が生きて体験せずによかったと語っていた。それを読んで、アミラ・ハスがパレスチナの現状について、まったく同じことを語っていたのを思い出した。もう何年も前のことだけれど。 アミラ・ハス──私の両親は生きてこれを見ずにすんで幸運だ