氷食症(ひょうしょくしょう)は、氷を無性に食べたくなる病気。異食症と同じく原因不明である。 定義[編集] 非栄養物質を強迫的に食べたくなる病気である異食症の一種[1]。近世、冷凍庫が普及し始めてから生まれた病気で、定義は曖昧ではあるものの一日に製氷皿1皿以上食べるもの、というのが一般的である。 原因[編集] 原因不明である。ストレスなどによる精神疾患、または鉄欠乏性貧血、その前駆状態である「貧血がない鉄欠乏症」で氷食症が起こる事が確認されているが、原因の切り分けは出来ていない。体温を腋下と口腔内で比較したとき、口腔内が高いことから、口腔内を冷やすためではないかという説や、鉄欠乏により食嗜好が変わるという説があるが、未だ不明な点が多い。精神疾患である強迫性障害の一つとして見られることもある[1]。なお、氷を大量に食べることにより鉄分の腸管吸収が低下し、鉄欠乏を招くという逆の発想からの説もある