中国の四川大地震の被害は当初の想像をはるかに超える規模であることが明らかになってきた。5月19日の時点での中国当局の発表によると、死者は3万4000人以上、負傷者は24万を超えたという。世紀の大惨事とも呼べる悲劇である。命を亡くした方々には謹んで弔意を表し、愛する肉親を失い、家や財を奪われた罹災者の方々には、心からの見舞いの意を述べたい。日本の官民をあげての救助支援の活動も、敏速に進むことを期待するところである。 米国の首都ワシントンでも、この中国での大惨事は詳しく報じられ、政府、議会、民間と、広範に熱のこもった救援の動きが起きた。米国マスコミの特派員たちも四川省などの現地に足を運び、被害にあった多数の住民たちの悲劇を膨大な量の報道で伝え始めた。中国政府の首脳たちの動きや、報道管制の実態も、米国の新聞やテレビで詳しく伝えられるようになった。 米国政府もブッシュ大統領やライス国務長官が中