神奈川県小田原市の小田原動物園(城址公園内)で飼育されていた国内最高齢のアジアゾウ「ウメ子」、推定62歳=が17日、息を引き取った。同日朝、飼育舎の中で横たわっているウメ子を飼育員が見つけた。 ウメ子は1950年10月、推定3歳でタイからやってきた。国内では東京都武蔵野市の井の頭自然文化園の「はな子」とともに国内最高齢と言われる。 小田原市観光課によると、ウメ子の健康状態はよかったという。同動物園は国指定史跡内にあり、文化庁の指導で「史跡の中にふさわしくない施設」と位置づけられていた。ウメ子が天寿を全うしたことで事実上、閉園することになる。【澤晴夫】