ナチスによる惨劇は、周りの大勢が同調・追随したからこそ起きた――。第2次大戦末期の実話をもとに、独裁者がいかに作られてゆくかについて問題提起した独・仏・ポーランド映画『ちいさな独裁者』(原題: Der Hauptmann/英題: The Captain)(2017年)が8日公開される。「ナチスはこれまでドイツで加害者視点で語られてこなかった」と話すロベルト・シュヴェンケ監督(50)に、インタビューした。 ■ナチス大尉になりすました19歳 『ちいさな独裁者』の舞台はドイツ敗戦まで約1カ月に迫った1945年4月から始まる。ソ連軍などの攻勢が厳しくなる中、脱走した若きドイツ兵ヴィリー・ヘロルト(マックス・フーバッヒャー)が寒さと餓えにあえぎ放浪するうち、軍用車両やナチス将校の立派な軍服を見つける。身にまとったところへ年上の上等兵フライターク(ミラン・ぺシェル)が現れ、そのまま大尉になりすましてヒ

