東日本大震災の被災地から漂流したとみられる漁船2隻が北海道東部の海岸で相次いで見つかった。釧路海上保安部が6日発表した。同海保によると、船名や漁船登録番号などから山田町と宮城県気仙沼市の船とみられる。 同海保などによると、山田町の船と見られるのは船名が「おりかさ」。5日に浜中町奔幌戸(ぽんぽろと)の海岸近くを漂流しているのが見つかり、近くの漁港に引航された。5トン未満の古いディーゼル船で船尾に衝突の跡があったが、浸水はなかった。6日に道に届け出があり、岩手県が所有者に照会している。 もう1隻は、宮城県漁協所属で気仙沼市の「友勝丸(ゆう・しょう・まる)」(長さ約5メートル)。5日朝、釧路町の砂浜に打ち上げられているのが見つかった。船外機や船底が壊れていた。海保が6日に所有者と連絡を取ったところ、気仙沼港に係留中に震災が起き、流されたという。 漂着した地元の漁協は「5月下旬に低気圧が通過