リバース・エンジニアリング技術は、プログラムの不正利用や著作権保護技術のバイパスといった、いわゆるクラッキング行為に悪用されることがあるので、良いイメージを持っていない方もおられると思います。 また、日本ではリバース・エンジニアリングに関する著作権法の解釈が曖昧で、法律の専門家のあいだでも、リバース・エンジニアリングの是非をめぐってしばしば意見が分かれることがあるようです。 しかし、フェア・ユースの規定がある米国では、事情がやや異なります。特にコンピュータ・セキュリティの分野では、むしろ非常に重要な技術として位置づけられており、近年は法的にも社会的にも十分なコンセンサスが得られています。 「0-day攻撃」対策にも リバース・エンジニアリングは、ソフトウエアの脆弱性監査や攻撃ペイロードの分析をはじめ、セキュリティのあらゆる側面において非常に重要な技術です。最近では、ハッカー・アンダーグラウ
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