全国から送られた大量の書籍が、町の集会施設の床いっぱいに広がる(9月24日、矢祭町の山村開発センターで)。特産の杉で作った札に寄贈者の名前が書き入れられ、図書館に掲示される予定だ 本は買いたし、先立つものはなし――。財政難の福島県矢祭(やまつり)町が費用をかけずに町民の図書館を作ろうと、不用になった本の寄贈をネットで呼びかけたところ、2か月余りで20万冊が集まった。目標の3万冊をはるかに超える驚きの数字。善意の輪が「本の町」を生もうとしている。 同町は自立できる町づくりを目指し、「市町村合併しない宣言」で知られている。だが現実は厳しく、町民アンケートで要望の多かった図書館建設の実現に手を着けたものの、乏しい財源では、古い武道場に書架を設けて改装するのがやっとだった。 大量の本の購入はとても無理。そこで町のホームページを通じて7月中旬、寄贈の呼びかけを開始した。 反応は上々で、すぐに全国から
NY証取 能力けた違い 1時間に4680万件 取引量 通常の5倍でもOK 【ニューヨーク=小山守生】東京証券取引所が18日に取引停止に追い込まれたのは、取引量がコンピューター・システムの処理能力の限界に近づいたためだが、世界最大の取引所であるニューヨーク証券取引所は「通常の取引量の約5倍を処理できるシステム能力を備えている」ため、東証のような事態は考えられないとの見方が多い。 ニューヨーク証取は、売買注文の受け付けや約定、注文取り消しなどの業務を1秒間に1万3000件処理できる。これまで最大の処理実績は同6000件で、「取引のピーク時でも十分に余裕がある」(市場関係者)。1時間の処理能力は4680万件にもなり、東証が1日で処理できる売買注文900万件、約定450万件を大きく上回る。 ニューヨーク証取は、過去12年間に計20億ドル(約2300億円)以上の関連投資を行い、システムを増強してき
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