小中学生の保護者の5人に1人が学校に苦情や要望を申し立てた経験があることが、日大の佐藤晴雄教授の研究室の調査報告書で分かった。理不尽な要求をする「モンスターペアレント」が社会問題化しているが、「クラス替え」「卒業アルバムの作り直し」といった要求は、授業参観など学校行事にあまり参加しない親から多いことが分かり、佐藤教授は「保護者に学校に来て理解を深めてもらう方が問題解決につながる」と話している。(植木裕香子) [フォト]子育てヒント、“親学”推進 モンスターペアレント撲滅効果も ■「クラス替え」「アルバム作り直し」…来ない親ほど理不尽 調査は昨年12月下旬から今年1月末に、東京、神奈川などの小中学校計13校に在籍する児童・生徒の保護者2380人に調査を依頼。このうち1752人から回答を得た。 その結果、これまでに学校に苦情などを申し出たことがある保護者は全体の21・6%に上った。苦情