業務モデルとは、生産、販売、仕入れといったシステム化の対象業務を構成する業務機能の構造を図式化したものである。具体的には、業務機能の流れを整理した「業務フロー図」や業務機能同士の関連を表す「業務機能関連図(DFD)」などがある。 そうした業務モデルを作成するとき、一般に業務機能をピラミッド型の階層構造として整理する(図1)。例えば「販売」という業務機能は、「販売計画管理」「営業活動計画管理」「案件発掘」「提案」「見積もり」「受注」「受注後管理」「請求・回収」といった下位の業務機能で構成される。「提案」という業務機能であれば、「顧客ニーズ把握」「提案方針決定」「提案準備」「提案実施」「提案後フォロー」といった下位の業務機能によって構成される、といった具合である。 販売を最上位である第1階層の業務機能とすれば、販売計画管理、営業活動計画管理、案件発掘などは第2階層である。第2階層の「提案」の下