「哲学塾」はこの1月20日で7周年を迎えました(が、前回コラムで書いたとおり過去は「ない」ので、何のお祝いもしません)。 私には根っから経営の才能がないのは言うまでもなく、ほとんど働く才能もないのですが、(そして身内に商売人がいないので)誰からも経営の仕方を学ばなかった。それでもどうにか続いてきたのは、奇跡としか言いようがありませんが、私なりに塾を開くにあたって、お金(受講料)を取ることの意味を真剣に考えてきました。それは、いかに儲けるかではなく、いかに儲けすぎないか、なのです。 「誰のため」の哲学塾なのか 哲学でお金を取るのは、とても心苦しいのですが、そうはいっても、大学は辞めたし、本はそれほど売れないので印税もそれほど入らないし、とにかく生活費を稼がねばならない。と言った瞬間嘘になり、ぎりぎりの生活なら年金と印税で充分賄える。とすると、やはり「本物の哲学をする場」を開くというのがいちば
![哲学塾に日々やってくる"厄介な"塾生たち](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1a83f1535efd4561a4919499fd95ca8cfe1fe75d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftk.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F2%2Fb%2F1200w%2Fimg_2b9fc3787ca35cca100589188f279d7f376038.jpg)