「序論」「本論」「結論」というのは、どのような論文にも共通する、いわば論文の一般的構造であるが、実際に論文を執筆するためには、それぞれの研究に即したもう少し具体的な論の骨格を作ってみる必要がある。 それがアウトラインである。 アウトラインは、執筆中においては、論を書き進めるための地図の役割を果たすものであり、執筆が終了した時点においては、論文の目次そのものとなるものである。 アウトラインは成長する。アウトラインは論を書き進めるためのガイドマップではあるが、最初に作ったものを絶対視して、それに合わせて論を書き進めるのはまちがっている。 研究の進展、執筆の進行に従って、次々に修正してゆくべきものである。 このアウトラインの修正というのは、新しいアイディアを生み出してゆく上で、重要な役割を果たす。 アウトラインに従って研究を進める、あるいは執筆してゆくと、どうしてもうまく話が続かないところが出て