母校の小学校は古く図書館も古色蒼然(そうぜん)たる建物で、木目の浮き出たその床にあぐらをかいて本を読んだことを、今でも時々思い出す。教室の記憶は薄いのに、なぜ図書館だけか分からない▼その学校図書館だが、10年ほど前に危機的状況があった。パソコンに予算が回されて図書が買えず、ロシアがまだソ連と書かれた世界地図しかない所もあった。教員の半数が図書館に足を踏み入れたことがない学校もあったと聞く▼それからだ、島根県内で図書館改革の声が上がったのは。合併前の東出雲町(現松江市東出雲町)は、町の重点施策に位置づけた。松江市の城北小学校は、貸し出しカウンターに「行列のできる図書館」を目標に定め、実現させた▼改革の肝は「本の持つ力を信じる」こと。図書館を授業に活用するなど、情報基地の役割を強化。授業前に静かに本を読む「朝読書」や、読み聞かせボランティアの協力を得て本に触れる時間を増やして、腰を据えて取り組
橋下徹大阪市長に関する特集記事が掲載された週刊朝日(10月26日号)を、私は、発売日の昼過ぎに入手した。 購入を急いだのは、ツイッターのタイムラインがちょっとした騒ぎになっていたからだ。 「これは早めにおさえておかないと売り切れになるぞ」 そう直感した私は、直近のコンビニに走った。 さいわい、店の棚には最後の一冊が残っている。運が良かったのだと思う。 周囲には、買いそこねた連中が結構いる。聞けば、翌日の朝には、どこの書店を探しても見つからない状態になっていたらしい。それだけ良く売れたということだ。 が、話は、売れ行き好調ということだけでは終わらない。 その後に起こった一連の出来事を考えれば、雑誌が完売したことは、悪夢のはじまりに過ぎなかった。 なんだか、大仰な書き方になっている。 昭和のルポルタージュの文体に影響されているのかもしれない。 怨嗟と情念。夜霧に浮かぶ影のような記憶。こういうも
うちの家を、まったくの他人が支配してたことがあったという逸話を読んで思ったこと。 リンク先では、「母の友人」としてやってきた正体のよく分からない人が、家族のそれぞれに怪しい働きかけを行うことで、一家が離散寸前まで追い詰められる。 マインドコントロールというと、なんだか怪しげな、複雑怪奇な技法を想像しがちなのだけれど、リンク先の物語で行われていることはたぶん、「君、なんだか評判悪いみたいだね。でも僕は君の味方だから」という文言を、家族の全員に、何度も繰り返していただけなのだろうと思う。 心理的な隔離の効果 上司に当たる人が、組織から誰かをつかまえて、「君、なんだか評判悪いみたいだね。でも僕は君の味方だから」といい含め、組織に戻すと、呼び出されたその人は、他の人を信じられなくなる。他ののメンバーに自分の評判を確認すれば、もちろん「そんなことはない」という返事が返ってくるのだろうけれど、それが嘘
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