東京都は、昨年9月1日に墨田区内であった「朝鮮帰れ」などの発言を都人権尊重条例に基づくヘイトスピーチにあたると認定し、公表した。認定を求めて申し出た男性によると、発言は、関東大震災の朝鮮人犠牲者を追悼する碑の近くで、同碑の撤去などを求める団体の集会参加者が発した。男性は「現場には在日韓国・朝鮮人もいた。差別の対象者に直接ぶつけたヘイトスピーチだ」と指摘した。 認定は2日付。都人権部によると、認定したのは「朝鮮帰れ」「お前らはゴミ」などの発言。申し出を受け、有識者らによる審査会で「不当な差別的言動に該当する」と認定した。インターネット上で配信されている動画の削除も東京法務局に要請するという。ただ、人物や場所など発言の詳しい状況は公表していない。 申し出た男性によると、発言は、「日本女性の会 そよ風」という団体が催した集会の参加者によるもの。集会は、追悼碑のある都立横網町公園(墨田区)で催され