米中対立とシンガポール シンガポールという国は訪れた方も多いと思います。 東京23区とほぼ同じ大きさしか無いこの国が、アジア最大の貿易ハブ、金融センターである事は有名ですが、昔、アヘン戦争で勝利した英国が中国からの賠償金と安い苦力(労働者)の力でこの地域を開発し、貿易港とした事はあまり知られていません。 これといった資源もないこの国は1965年マレーシアから追い出される様な形で独立しましたが、その後有名なリー クアン ユー首相の下で、急速な経済発展を遂げました。 この国の4分の3を閉めるのは中国系いわゆる華僑の人たちですが、シンガポールが成長したのは、やはり華僑の人たちの商才が最大の理由だと思います。 そんなシンガポールが今米中の対立の中、揺れている様です。 米誌「Foreign Policy」が「Chinese-U.S. Split Is Forcing Singapore to Cho
世界を驚かせたEU地球温暖化対策 昨日、EUから新しい地球環境対策の概要が発表されました。大幅な地球温暖化ガス削減にとどまらず、その思い切った内容は世界を驚かせました。 特にハイブリッド車含むガソリン車、ディーゼル車の販売を2035年以降禁止するとか、地球温暖化対策をあまり施していない国からの輸入物に税金を課すと言った点については、これから大きな論議を呼ぶことになりそうです。 今回の対策に関する英仏メディアの報道をご紹介したいと思います。 先ずは仏経済紙Les Echosの「Climat : Bruxelles dévoile un plan ambitieux et explosif」(気候温暖化:ブリュッセルは野心的な計画を発表)と題した記事をご紹介したいと思います。 Les Echos記事要約 水曜日に、欧州委員会は、2030年までに温暖化ガスの排出量を少なくとも55%削減(1990
香港民主化運動の将来 香港で盛り上がった民主化運動は昨年7月に突然公布された国家安全保障法の後、中国政府の厳しい取り締まりによって急速に下火となりました。 西側政府は1997年の英中共同声明に盛り込まれた「一国二制度」「高度な自治」を踏みにじったとして、中国政府に厳重抗議を行いました。 この中国政府の国際法違反は、香港の金融ハブとしての地位を危うくするものになるのではないかとの専門家の予想がなされました。 しかし、その後、中国政府はひるむ事なく、民主運動家の逮捕、反政府系の新聞「リンゴ日報」の廃刊と厳しい措置を矢継ぎ早に繰り出しています。 香港の民主化運動はこのまま終わりを迎えるのでしょうか。 米誌Foreign Affairsが「Hong Kong and the Limits of Decoupling - Why America Struggles to Punish China f
PayPalから始まったフィンテック 皆さん、最近よく「フィンテック」という言葉を聞かれると思いますが、この言葉は「金融とICT(情報技術)を組み合わせた新しいサービスや金融商品、そしてそれらを提供する企業」を意味する様です。 そんなフィンテックの起源は、1998年米国で設立されたインターネット決済サービス「ペイパル(PayPal)」にあると言われていますが、本格的にわれわれの暮らしの中に浸透し始めたのは、今世紀に入ってからのスマホの普及が大きな要因の一つであるとされています。 ペイパルはあのイーロン マスクが創設した会社ですが、彼の先を読む力はやはり別格の様です。 フィンテックは今や我々の身近な存在で、インターネットバンキング、QRコード決済から仮想通貨、クラウドファンデイング、ロボアドバイザーなども含まれます。 従来の銀行より便利で安価な金融サービスを提供するフィンテック企業はペイパル
どうも!TOM夫婦の旦那です。 最近中古車を購入しましてさっそく旅行などにも利用してるんですが、困ったことに旅行中にバッテリーが2回もあがるというハプニングがありました。笑 旅行中はロードサービスに助けてもらったんですが、バッテリー上がりぐらいであれば自分でも簡単に復旧させられることを知ったのでそれのご紹介です。 1. 車の概要 2. バッテリー上がりの主な原因 3. バッテリー上がりを起こさないための対策 4. バッテリー上がりが起きたらどうする? 4-1. 救援車に頼む 4-2. ロードサービス 4-3. Jump Starter(ジャンプスターター)の利用 5. 最後に 1. 車の概要 念のためですが、簡単に購入した車がどんなものか記載しておきます。 2010年 Toyota Prius 中古のハイブリットカー、AT車です。 車がマニュアルなのか、普通のガソリン車なのかなどメーカによ
どうも!TOM夫婦の旦那です。 もともとロンドンの都市部に住んでいた我々ですが、家の購入を機に郊外の方に引っ越しました。 新しい家が小さな庭が付いているんですがどうしても虫との戦いがあります。笑 そこで日本みたいに網戸を設置できないかを検討し、最終的にどのようになったかをご紹介したいと思います。 1. イギリスに網戸ってあるの? 2. なぜ網戸が必要? 3. 窓枠に網を張って解決! 4. 最後に 1. イギリスに網戸ってあるの? 日本ではベランダのところに必ずと言っていいほど網戸って付いていますよね。 しかしイギリスでは、ベランダや小窓など網戸が付いているところは基本的にありません。 窓を開ける時は、もう虫は入り放題状態になるわけです。笑 2. なぜ網戸が必要? 冒頭に記載した通り、庭付きの家になっており結構コバエや蛾など、どうしても多くなってしまいます。 日本に比べれば涼しい国の言えど、
2021.6月下旬、我が家の庭にもとうとうバラの季節がやってきました。 今年も例年通り、開花のトップバッターはクイーン・オブ・スウェーデンです。 昨年2020年は記録的な少雪で、春先冬囲いを外してビックリ!ほとんどのバラに深刻な凍害が出てしまった我が家の庭。 10年以上、雑な素人仕事ではあるものの何とか枯らさずにやってきたのに、 くっ! もはやここまで。。 と、敗軍の将のような心持ちで、ちょっぴり寝込んだ去年の春。 旭川という土地は内陸で冷え込みが厳しいものの積雪も多いので、保温効果の高い雪にすっぽりと包まれさえすればさほど問題なく冬越しが出来ます。※もちろん土地に合った植物でなければ戸外での冬越しは出来ません。 旭川は植物の耐寒度を示すハーディネスゾーンでいうと、ゾーンナンバー「5」 こんなにも雪が少ない冬を迎えたのは庭づくりを始めてから初の経験だった2020年。 よもやこんなことになろ
メルケル首相に対する賛否両論 ドイツのメルケル首相は今年首相としての任期を終える予定です。 何と16年も首相として君臨した彼女は、G7サミットでも、最長の任期を誇るリーダーでした。 彼女はドイツのリーダーであるばかりでなく、EUの顔でもあり、過去に様々なEUの危機を乗り越えてきました。 その政治手腕は世界中で高く評価されています。 しかし、彼女にはネガティヴな側面もあると批判する人もいる様です。 米誌Foreign Policyが「The Other Side of Angela Merkel - What the world has misunderstood about the German chancellor.」(メルケルのもう一つの顔 - 世界がドイツの首相について誤解している事)と題した記事を掲載しました。 かいつまんでご紹介したいと思います。 Foreign Policy論文
韓国の経済成長 1990年頃、初めて韓国を訪れました。 その頃の韓国は日本と比べれば遅れが目立ちました。 韓国車にも乗りましたが、日本車と比べれば、乗り心地も装備も明らかに劣っていました。 特に内部のプラスチックはいかにも安物感があり、韓国産業界のレベルがまだまだである事を示していました。 その頃、韓国企業は日本の技術者を週末に韓国に招いて、日本の技術を熱心に学びとろうとしていました。 その後、日韓共催ワールドカップが開かれた2002年にソウルを再訪した際、韓国が急速に進歩してきた事を感じました。 昔は「安かろう悪かろう」だった韓国車は、今や米国市場でも高い評価を受けている様で、昨年の新車初期品質調査では、日本勢や欧米勢を押し退けて、韓国の起亜自動車が首位となりました。 韓国の一人当たりのGDPは日本を追い抜く勢いです。 現在韓国最大の時価総額を誇るサムスン電子の価値は約47兆円で、日本最
前書き アクセス数を増加させるための5つのポイント 1記事当たり1000文字以上は最低書こう SNS集客を行おう はてなブログの機能をフル活用しよう 読者機能 はてなスター はてなブックマーク はてなブロググループ コメント 内部リンクを利用しよう ブログ村に登録しよう まとめ ブログのアクセス数を伸ばしたい方へ ブログの収益化を目指す方へ 前書き こんにちは。本日はアクセス数を上げる方法(はてなブログユーザー向け)について書いていこうと思います。僕もそんなにアクセス数が多いわけではないですが、1日2000pv超えも達成したことがあります。そこで、今回は僕がどのようにしてアクセス数を伸ばしてきたのかについていくつかのポイントに分けて書いていこうと思います。pvが多い方が収益の増加につながってくるので損はないと思いますし。さて、アクセス数増加のポイントをさっそく紹介していこうと思います。ポイ
専門家の予想を覆す景気上昇 新型コロナの感染が始まった頃、多くの専門家はリーマンショック級の経済恐慌が起きると予言しました。 しかし、実際は全く逆で、米国では、好景気が訪れ、失業率は低下し、株価は史上最高値を更新しました。(日本ではあまり景気回復感ありませんが、欧米諸国は回復しています。) 経済恐慌が起きなかった理由は、各国政府が機敏に対応し、大規模な経済刺激策を打ったことが一番大きかったと思いますが、今後世界経済はどうなるのでしょうか。 各国政府がこれだけ大規模な刺激策を打ち、市場に大量のお金を投入したつけは来ないのでしょうか。 この点について、英誌Economistが「The new fault lines on which the world economy rests」(世界経済が抱える新たな断層線)と題した記事を掲載しました。 かいつまんでご紹介したいと思います。 Economi
どうも!TOM夫婦の旦那です。 部屋干しが主流のイギリス都市部では切っても切り離せないので生乾き問題。アメリカのように独立した乾燥機があるわけでもないので、がんばって部屋干しするしかない。という方も多くいらっしゃると思います。 そこでそんな生乾き対策に一役買ってくれる製品をひとつご紹介したいと思います。 1. イギリスの洗濯事情 2. Laundry Cleanser とは 3. Laundry Cleanser の使い方 4. Calgon 3-in-1 (軟水化+殺菌+防臭) 5. 最後に 1. イギリスの洗濯事情 別記事で洗濯事情は解説しているので、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。 www.tomfamilyworld.com 日本と異なるポイントは簡単にまとめると、 硬水 横型(ドラム式)洗濯機 部屋干しが主流 と言えるかなと思います。 特に硬水は厄介ですし、部屋干しも
無観客開催を決めた日本政府 昨晩、日本政府はオリンピックの競技会場に観客を入れる事を断念した事を発表しました。 無観客で競技が行われる事になりますが、この日本政府の判断を海外メディアはどの様に捉えているのでしょうか。 仏紙Les Echosが「Tétanisé par le variant Delta, Tokyo se résigne à organiser des Jeux fantômes, sans public」(デルタ変異株を恐れる東京は、無観客でのゴーストゲームを行う事となった)と題する記事を掲載しました。 かいつまんでご紹介したいと思います。 Les Echos記事要約 プレッシャーが大きすぎました。 医療専門家、世論、メディアの一部から批判された東京オリンピックの主催者は、デルタ変異株による感染再拡大に直面し、7月23日から8月に開催される大会に観客を入れる事を断念しまし
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