免許を受けずに勝手にFMラジオを中継した北海道中標津町の電気店社長が、電波法違反の容疑で逮捕された。ところが、同町はラジオはNHKしか受信できず、逮捕された社長も「(民放を中継したことで)喜んでもらっている」と主張。民放ラジオの中継局はコストの問題から増設の見通しがたっておらず、「民放ラジオ過疎状態」が、事件を引き起こした形だ。 NHKしか聞こえない「民放ラジオ過疎地帯」だった 北海道釧路方面中標津警察署は2008年3月5日、電波法違反(無線局の不法開設)の容疑で、中標津町の電気店社長の男(57)を逮捕した。08年1月下旬から2月下旬にかけて、道内の民放FM局「」を受信し、免許無しで送信が許される出力の約150倍で再送信した疑いだ。北海道の情報通信行政を担当しているが2月14日に文書告発したのを受けて、同署では捜査を行っていた。 同通信局によると、07年12月末に匿名で申告があったこと