安永噴火の前兆現象と体験の継承[編集] 1779年(安永8年)に始まった安永噴火の前兆現象、噴火の推移は大正大噴火と似通っている[31]。現地の言い伝えでは、噴火の前に井戸水が涸れる現象が起きていた[32]。噴火前日から群発地震の発生、噴火当日には井戸水の沸騰や水位の上昇、海水の変色といった異変が見られた[21][33]。 安永噴火は1782年(天明2年)初頭まで続いた[34]、その後、安永噴火の火口から桜島島内に降灰する程度の、大噴火の余波とみられる小規模な噴火が時々起きたが、1799年(寛政11年)を最後にそのような活動も終息し、桜島は静穏期に入った[35][36][37]。19世紀以降は大正大噴火までの噴火記録も数回程度である。大正大噴火前、桜島は全山緑に覆われるようになり、噴火口からも年に数回程度噴気が観測されていた程度であった[10][36]。桜島の山頂付近まで緑に覆われるように
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