インクジェットプリンタで使用されるインクには顔料と染料があります。 それらの違いは、しばしば「コーヒーと砂糖のようなもの」と例えられます。 顔料は粒子が大きく(数ミクロン以下)コーヒーのように水に溶けきれず、 小さな粒子として溶剤の中に分散した形で存在します。 染料は、砂糖のように水に溶けた状態で存在します。 これが顔料と染料の違いを生み出す最大のポイントとなっています。 水に溶けているわけですから当然、耐水性が劣ります。 しかし発色するにあたっては分子状態で発色するため、その色素数は多く 濃度の高い発色となります。 顔料は粒子のため色素数が少なく、濃度も低くなります。 ----------- 元々顔料(ピグメント)は泥絵の具、岩絵の具として数万年前の太古より 使われてきたもので現在の絵の具も土や鉱物の合成金属化合物や 石油化学合成による顔料が多数使われています。 一方染料は藍や茜など草木