■伝書鳩が起源 レース鳩 は、飛翔能力と帰巣本能が優れ、1000km以上も上離れた地点から巣に戻ることができるといわれています。 古くは、伝書鳩とも言われ、遠隔地へ伝書鳩 を輸送し、 脚に通信文を入れた小さな筒を付けて放鳩し、飼育されていた鳩舎に戻ってきたところで通信文を受け取るといった方法で通信手段として用いられていました。 通信文だけでなく、伝書鳩が持てるような小さな荷物を運ぶこともありました。もっとも、1000km以も上離れた地点からの帰巣では、 伝書鳩が迷って戻れなくなったり、猛禽類などに襲われて命を落とすこともあったため、通常は200km以内での通信・運搬等に使われていました。 電気などのエネルギーが必要ない、フィルムや薬品等、比較的軽量な物資を運搬できるなど、無線通信などに比べて利点もあるため、 軍事用・報道用(主に新聞社や通信社)の通信手段として1960年代頃まで広く使われて