僕は 人生には嫌なことのほうが多い と考えるタイプの人間だ。まぁちょっと良いことがあれば、人生悪くないな、と思う単純さも持ち合わせているのだけれど、多くの人と関わることは、嫌なことに遭遇する確率を高めてしまうんじゃないか?なんて馬鹿なことを考えたりもする。20代ぐらいの頃は、人と自分の線引きがうまくできず、際限なく共感性を発揮して、人の感情を勝手に汲み取って背負いきれないものを背負って苦しくなる、というようなことを繰り返していたから、そんなふうに思うのかもしれない。 その際限ない共感性は、人を依存させてしまい、例えば夜中の3時に電話するような愚行に走らせてしまう。それは相手が悪いんじゃなく、「さすがにこれは迷惑だ」と言わない僕が悪いのだ。ただ自己肯定感が乏しく、いざというときに、それを発揮すべき相手を見つけることもできなかった僕は、手当たり次第といってもいいくらい、中途半端な優しさという