哲学者中島義道の『カイン―自分の「弱さ」に悩むきみへ』を読んだ。カインというのはもちろん旧約聖書の弟殺しのカインのことだが、ここではそれはあまり関係ない。カインとは単に地上の人間の圧倒的多数派とは区別される、「孤独を噛みしめてひとりで生き抜くしかない者、みずからの運命に対して(略)『なぜなのだ?』と問いつづけて生きるしかない者」のことを言う。つまりはこの本の副題でもあり、想定される読者であるところの「自分の『弱さ』に悩む」人のことを言うものと思ってよい。 中島義道の『カイン 自分の「弱さ」に悩むきみへ』に胸を打たれた話 中島義道さんと言えば、今巷で「今でしょ!」のセリフが大ブームとなっているあの林修先生も私淑しているとか心の師と仰いでいるとかいないとか。もっとも僕はあまり哲学者にも他人の人生論のたぐいにも興味はないので今まで一冊も読んだことがなかったのだけど、ツイッターのフォロワーさんが僕
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