【7月8日 東方新報】日本で2001年に公開された宮崎駿(Hayao Miyazaki)監督のアニメ映画「千と千尋の神隠し(Spirited Away)」が6月21日から、中国全土の約9000か所の映画館で上映され、大ヒットしている。上映開始2週間で、興行収入は4億元(約62億円)を突破。同じ日に上映が始まった米ウォルト・ディズニーのアニメ映画「トイ・ストーリー4(Toy Story 4)」の約3倍を記録する勢いだ。実は中国人の多くも既に内容を知っている18年前の作品が、なぜこれだけ大人気となったのか。 中国版のタイトルは「千与千尋」。中国では国内映画産業振興のため、外国映画の上映本数は上限があり、宮崎監督作品も長年上映されてこなかった。昨年12月、「となりのトトロ(My Neighbor Totoro)」(中国版タイトル「竜猫」)が、日本での公開から30年後に初めて中国で公開された。約6